-- ドカ用を流用したFCRキャブレター (2003/09月更新) --
うちのTRXに付けているFCRは、ドゥカティ用の流用品です。'91〜'98の900SS用、キャブが2ヶ
並列に付いているタイプのです。
事前に、知人が同じ900SS用のTDMRをTRXに流用していたのを見せてもらってたので、どの
程度の細工で装着できるかは想像できたので助かりました。
「900SSエンジン搭載のすごいバイク」に乗っておられる方に譲っていただいたFCRは、
キャブAssyの右側にスロットルケーブルが付くサイドリンクタイプです。2連のキャブピッチはTRX
と同じです。
パラツインのTRXとLツインではエンジンの形が全然違うのにキャブピッチが同じというのが意外
でしたが、だからこそ流用できるのです。

TRXへの取付に際し変更した点は、
・TPS
:900SSには元々TPSなど無いので、900SS用FCRにはTPSは付けられません。
よってTPSを外し、さらに「TPS殺し対策」が必要です。
「TPS殺し対策」とは、TPSを外すとイグナイターに設定されている故障検知回路が
作動しタコメーターが異常な表示を示すので、それを作動しないようにすることです。
「TPS殺し対策」は、イグナイタをOVER製 あるいは SUGOキットに交換するのが
いちばん簡単確実です。
でもこれらのレーシングイグナイタはもう製造されていないようで、今では中古品を探す
しかないですね。
・スピゴット
:900SS用のスピゴットでも口径は合うのですが、キャブがエンジンに近づきすぎて加速ポンプ
とTRXのエンジンオイル注入口が干渉するので、900SS用より長いTRX用のスピゴットに
換えます。

※スピゴット
:FCRの場合、キャブレターのインシュレータに差し込む部分をスピゴットと呼びます。
このスピゴットはキャブ本体にねじ込まれており、スピゴットを交換することで多くの車種に
対応できるようになってます。
900SS用のスピゴットは、上画像に示すTRX用より20mm程短いのです。
・セッティングパーツ
:セッティングパーツ1式をTRX用標準設定のものに換えます。900SSのセットからTRXの
セッティングを出すのは不可能ではないでしょうが、やはりTRX用に考慮された標準値を
ベースに、そこからセッティング始めるほうが、断然楽だと思います。
・スロットルケーブルホルダ
:900SS用だと真上にケーブルが出るような感じになります。TRX用だと前方にケーブルが
出ます。 キャブ前方にフレームのクロスメンバがありますが、TRX用ホルダだと
クロスメンバ下にケーブルを通すようになり、ケーブル長は短くて済みます。900SS用
ホルダだとクロスメンバの上にケーブルを取りまわすので長めのケーブルが必要です。
しかしクロスメンバ上にケーブルを取りまわすほうが、セッティング時キャブを外しやすい
のでこちらがおすすめです。 ケーブルについては後述。

900SS用のケーブルホルダを使用した場合、2本のスロットルケーブルは、
クロスメンバの上を通せます。
・スロットルケーブル&ハイスロットル。
:TRXのノーマルケーブルは使えません。ケーブルアウターから出るインナケーブルの長さ
が合いません。
市販のハイスロットルで、FCR対応のものを使う方法が一番手っ取り早いです。
また、バイク屋&用品屋で、特注の長さ指定ケーブルをつくれるところもあるようで、
そういった所で製作してもらうのも手です。
私は、ハイスロにしたくない&できるだけ金かけたくなかったので、TRXノーマルのスロットル
に、YZF750SP( '94 国内仕様 : FCR標準装着
)のケーブルAssyを加工して使ってます。
戻しケーブルのキャブ側端アウターのみを20mm程カットして、インナーの出しろを長く
すればピッタリ合います。ケーブル全長はTRXノーマルより多少長いですが、これがイイ
のです。前述の900SS用スロットルケーブルホルダを使い、クロスメンバ上にケーブルを
取りまわすのにピッタリなのです。 キャブ脱着がやりやすくて良いです。
スロットルグリップの回し角度は、FCRとTRXノーマルキャブではキャブ側の巻き取り径が
違うので、このノーマルスロットル&FCR41の組み合せだとノーマルキャブ時との比較で、
わずかにハイスロになります。私にとってはこれぐらいがちょうど好みです。
以上です。
尚、この記載内容は、私の入手したキャブによるもので、他の900SS用FCRも流用可能がどうか
は不明ですのであしからず。。。
FCRは同一車種用でも発売元によって連装部品の構成が違うので注意が必要です。
最後に、ドカ用TDMRの流用の前例を見せていただいた方と、私にFCRを譲渡していただいた方
に御礼申し上げます。ありがとうございました。
